スマホに話しかけて検索・操作 ドコモが「しゃべってコンシェル」開始
iPhone 4SのSiriのように、スマホに話しかけることで情報検索や各種操作をしてくれる音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」をドコモが開発し、同社スマホ向けに無料提供。
NTTドコモは、スマートフォンに話しかけることで情報検索や各種操作をしてくれる音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」を開発し、3月1日から同社のAndroidスマートフォン向けアプリとして無料提供する。
「近くのレストランを調べて」「○○に電話」など、調べたいことや使いたい機能をスマートフォンに話しかけると、最適な回答を画面に表示するという。情報検索はエリアガイドや乗り換え案内など「dメニュー」の公式コンテンツや、レシピ(クックパッド)、地図(ゼンリンデータコム)、Wikipediaなどに対応する。
音声による操作は電話やメール、カメラ、メモ、スケジューラなどで行え、「カメラを起動」「朝8時にアラームをセット」「○○の曲を再生」といった発話による操作が可能という。
同社のネットワーククラウドを活用。発話中の言葉と言葉の組み合わせから、質問の意図を解釈して適したサービスや機能を判断しているが、認識に必要な複雑な処理は携帯ネットワークを通じてドコモのネットワーククラウド側で行う。利用機種に依存せず、精度の高い認識で素早くユーザーに応えることができるとしている。
ネットワーククラウドを活用したサービスは、昨年11月から試験的に提供している通訳電話サービスに続くもの。今後、ニーズに合わせてより使いやすい自然言語インタフェースを随時提供するほか、今年中に「iコンシェル」など同社の各種サービスと連携させていく。
Android 2.2を搭載したスマートフォンで対応。Android Marketか、dメニューのサービス一覧から「しゃべってコンシェル」アプリをダウンロードすれば利用できる。
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