Mozilla、オープンモバイルプラットフォーム「Open Web Device」を発表:年内に搭載端末が登場?
MozillaとTelefonicaはMWCで、Qualcommのプロセッサを搭載したプロトタイプ端末を披露した。
Mozillaとスペインの大手キャリアTelefonicaは2月27日(現地時間)、バルセロナで開催のMobile World Congress(MWC) 2012において、HTML5ベースのオープンモバイルプラットフォーム「Open Web Device(OWD)」を発表した。年内に搭載端末が登場するという。
このプラットフォームは、MozillaのオープンモバイルOS「Boot to Gecko(B2G)」をベースにしており、完全にオープンソース化される。アップデートなどのプラットフォームの管理や関連アプリストア(後述)の運営はMozillaが担当する。
プロジェクトには米Qualcomm、米Adobe Systems、米Facebookも参加。Qualcommは同プラットフォームに最適化したプロセッサを提供する。プロジェクトのサイトによると、既に数社のハードウェアメーカーと端末製造について交渉しているという。MWCでの発表では、プロトタイプ端末でのデモが披露された。
オープンなプラットフォームを提供することで、従来の携帯電話と同程度の価格でスマートフォンを市場に投入でき、また、HTML5ベースでWeb標準に準拠していることから、対応アプリの開発を促進できるとしている。
OWD端末向けのアプリは、Mozillaが22日に発表したアプリストア「Mozilla Marketplace」で扱う。Mozillaは27日、同アプリストアへの開発者の登録受付を開始した。
Mozillaは、米Facebookが同日発表したWebアプリ開発促進を目的としたW3Cビジネスグループ「Core Mobile Web Platform Community Group」にも参加している。
関連記事
- Facebook、モバイル決済簡易化に向け世界のキャリアと協力
- モバイルと教育への注力で「オープンなWeb作り」を目指す――Mozilla
- Google Chrome、世界ブラウザ市場で初のFirefox超え
- Mozilla Labs、オープンなWebアプリストアのプロトタイプを公開
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.