新「iPad」をiFixitが解剖 ディスプレイはSamsung製でメモリは1Gバイト
iFixitが新「iPad」で恒例の分解マニュアルを公開した。少なくとも解剖した個体のディスプレイはSamsung製だった。
米Appleの一連のモバイル製品の分解マニュアルを掲載しているWebサイトiFixitが3月15日(現地時間)、オーストラリアで入手した米Appleのタブレット、新「iPad」の分解写真を公開した。少なくともiFixitが入手した個体のディスプレイは韓国Samsung Electronics製だったようだ。
9.7インチの「Retina Display」の背面に記された型番から、iFixitはこのディスプレイはSamsung製と判断した。
Appleが公式には発表していないメモリ容量は、うわさ通り1Gバイトだった。ロジックボードにはエルピーダメモリの4Gb LPDDR2が2個あり、合計で1Gバイトになる。Wi-FiチップはBroadcom製、通信チップはLTEをサポートする米QUALCOMMのマルチRFチップで、モデムもQUALCOMM製だ。16GバイトのNANDフラッシュメモリとMCPメモリは東芝製。
iFixitは、デュアルコアプロセッサとクアッドコアグラフィックスを組み合わせたSoCの「A5X」(iPad 2の「A5」と同じSamsung製)のカバーを外した写真も掲載している。
Retina Displayでの10時間駆動を実現するというバッテリーは、125×65×4ミリのセル3つで構成されており、電力量は43ワット時。
iFixitは、2003年に創業した、Apple製品を中心とするハードウェアの修理を請け負う企業。歴代のiPod、iPhoneの修理のための分解マニュアルを公開している。同社は新iPadの「修理しやすさ度」を、iPad 2と同じ10段階で2と評価した。
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