Google検索でGmail内も検索可能に iOSアプリにSiri的機能追加
Googleが、Google検索でのKnowledge Graphを利用した回転式情報カードやGmailのメール内検索結果の表示、Android 4.1の音声検索機能のiOSアプリへの追加などを発表した。
米Googleは8月8日(現地時間)、同社の主力サービスである検索に間もなく追加する新機能について説明した。Android 4.1の高度な音声検索機能が間もなくiOSアプリで利用できるようになる。
Googleフェローのアミット・シンハル氏は、Google検索が目指すのは「スタートレック」のコンピュータのように人間のあらゆる質問に答えられるサービスであり、今回紹介するのはその目標に近づく小さな一歩だと語った。
回転式画像情報カードで検索結果をサポート
例えば「ニューヨークの美術館」「有名な作曲家」のように、検索結果が複数の事象のリストになるような場合、「Knowledge Graph」とともに検索結果ページのトップに回転式の画像情報カードが表示されるようになる。
5月に発表された「Knowledge Graph」は、検索結果として、単なるキーワードの提示ではなく、関連する総合的な情報を提供する「セマンティック」技術を採用した機能。検索結果の右に関連情報をまとめた「グラフ」(シンハル氏によると、“graph”はギーク用語で存在とそのつながりを表す)として表示される(まだ英語版Google検索でのみ利用可能)。
Knowledge Graphの関連情報をクリックすることで、情報カードのテーマを切り替えることができる。
自分のGmail内の検索も統合可能に
Google検索の結果に、自分のGmailのメールを含めることができるようになる。同日からスタートするトライアルに参加すれば、すぐに使える。
メールは検索結果の右に「Gmail results」として送信者名と件名のリストが表示される。例えば、「タホエ(地名)でのサイクリング」という検索では一般の検索結果とともに、タホエあるいは自転車についての内容のメールがリストアップされる。
また、「my flights(私のフライト)」などと入力すると、航空会社からのコンファメーションメールをGmailで受信している場合は、検索結果としてそのフライトの情報が表示される(複数あれば時系列に表示される)。
iOSの音声検索でもKnowledge Graphに対応
Android 4.1で好評の音声検索での高度な機能が、間もなくiOSアプリの「Google検索」でも利用できるようになる。
音声入力、言語認識、Knowledge Graphの技術を組み合わせ、音声での検索結果としてカード状にまとめられた情報を提示したり、可能な場合は音声でも検索結果を答える。
例えば「○○(地名)の天気は?」と音声で質問すると、「今日の天気は晴れです」などと音声で答え、画面にはその地域の気象情報が表示される。Siriの機能によく似ている。
紹介動画では、画面に「あと5分で出発する必要があります」と表示されるシーンがあるので、「Google Now」の機能も含まれるのかもしれない(未確認)。
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