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Samsung、中国の全サプライチェーンの労働環境調査を開始へ

中国下請工場による不法な児童労働を米NGOに指摘されたSamsungが、工場を独自に調査し、児童労働はなかったものの改善すべき問題があったと発表。これを機に中国の全サプライチェーンの調査に乗り出す。

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 韓国Samsung Electronicsは9月3日(現地時間)、中国の同社のサプライチェーンについて、その労働環境の調査を行うと発表した。米NGOのChina Labor Watchが、Samsungに部品を供給する中国HEG Electronicsの広東省恵州の工場での児童労働を指摘したことを受けたもの。

 Samsungは8月9日〜31日にかけて同工場を独自に調査したが、児童労働の事実はなく、中国の労働基準法およびSamsungのポリシーの違反はなかったとしている。

 ただし、労働時間や従業員の健康管理が不十分であることが明らかになったため、SamsungはHEGに対して直ちに改善を求め、今後Samsungのポリシーに反した場合はすぐに契約を打ち切ると通告したという。

 HEG
HEG ElectronicsのWebサイト

 Samsungはこれを機に、9月末までに中国の105のサプライチェーンの立ち入り調査を行い、年内に144以上のサプライチェーンを書類審査する。2013年以降は、電子業界のCSR推進団体であるEICC(Electronic Industry Citizenship Coalition)に中国の全サプライチェーンの立ち入り調査を依頼する。

 こうした調査でSamsungのポリシーに反していることが明らかになったサプライチェーンに対しては、改善が認められない場合は契約を打ち切るとしている。

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