「Tweetbot」のTapbots、新ミニブログサービスApp.netのクライアントアプリをリリース
Twitter向け人気クライアント「Tweetbot」のメーカーが、“ユーザーと開発者が第一”という新興ミニブログサービスApp.netに共鳴し、iOS向けクライアント「Netbot」をリリースした。
iPhone版有料Twitterクライアント「Tweetbot」を手掛ける米Tapbotsは10月3日(現地時間)、非広告ベースの有料ソーシャルサービス「App.net」向けクライアントアプリ「Netbot」をiPhoneおよびiPad向けにリリースしたと発表した。いずれも米AppleのApp Storeで450円でダウンロードできる。
同社は「われわれはユーザーを第一に考えるApp.netの姿勢に共鳴し、密に協力している。Tweetbot愛用者でApp.netのアカウントを持っているなら、Netbotがお勧めだ」と語った。
App.netは、起業家のダルトン・コールドウェル氏が立ち上げた有料のミニブログサービス。サービスの内容はTwitterとほぼ同じで、大きく異るのは文字数制限が140文字ではなく256文字であるところくらいだ。同氏は公式ブログで、「広告ではなく、ユーザーと開発者を第一に考え」るコミュニティーを目指すとしている。立ち上げから約12週後の10月1日現在で、ユーザー数は2万人を超えた。一般ユーザーの利用料金は当初年額50ドルだったが、ユーザーが増加したため1日に36ドルに値下げされた。
サードパーティー開発者の利用料は年額100ドルで、APIを利用できる。現在、既に10本のiOSアプリ、3本のAndroidアプリ、1本のWindows Phoneアプリ、4本のMacアプリ、複数のChromeおよびFirefox向けプラグインがリリースされている。
Tapbotsは、App.netのAPIにはまだプッシュ通知やダイレクトメッセージなどの重要な機能がないが、近いうちに追加される見込みであり、追加され次第Netbotにも機能を追加するとしている。
Twitterが開発者向けガイドラインとAPIを変更し、クライアントアプリ開発者への制限を厳しくして以来、関連サービスの終了が相次いでいる。
TapbotsはTweetbotの提供を続けるとしており、現在βのMac版Tweetbotも予定通りリリースするという。
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