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DeNA、「comm」の規約を改定 「不安を助長したことをおわび」
DeNAの新アプリ「comm」の利用規約が改定。同社がユーザー同士のやりとりの内容を利用したり、第三者に提供するように文面上受け取れる条項を修正した。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は10月24日、前日に公開したスマートフォン向け無料通話&メッセンジャーアプリ「comm」(コム)の利用規約に「誤解を招く表現があった」とし、一部を改定した。同社がユーザー同士のやりとりの内容を利用したり、第三者に提供するように文面上受け取れる条項を修正。24日未明、ユーザーに修正を告知した。告知文で、「この度は多くの皆様の不安を助長する結果になりましたことをお詫び申し上げます」と謝罪している。
利用規約には当初、「当社は、すべてのcomm会員記述情報を無償で複製その他あらゆる方法により利用し、また、第三者に利用させることができるものとします」と書かれており、ここでいう「comm会員記述情報」とは「当社の運営するサイト内にcomm会員が記述したすべての情報及びcomm会員間でメール・チャット等によりやりとりされるすべての情報」とあり、同社がユーザー間のメールやチャットを何らかの形で利用したり、第三者に利用させるようにも読めた。
修正後の規約では、「当社は、すべてのcomm会員記述情報を本サービスの提供を目的とする範囲において無償で複製その他の方法により利用できるものとします」と利用範囲を限定した上で、「ただし、comm会員間でメール・チャットによりやりとりされる情報を、令状等による場合を除き、当社、第三者が閲覧することはありません」と追記した。
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