ニュース
All About、電子書籍に本格参入 価格決定権を書店にゆだねる「ホールセールモデル」で
All Aboutのガイドがまとめたコンテンツなどを電子書籍形式で販売するサイトがオープン。他の電子書店やWebサービス企業にも、価格決定権を書店側にゆだねるホールセールモデルで卸売りする。
オールアバウトは11月13日、All Aboutのガイドがまとめたコンテンツなどを電子書籍形式で販売するサイト「All About BOOKS」をオープンした。他の電子書店やWebサービス企業にも電子書籍を卸売りし、価格決定権を書店側にゆだねるホールセールモデルを採用する。
All About Booksでは第1弾として、All Aboutで活躍する生活・家事ジャンルの人気ガイドの片付けハウツー本など10タイトルを発売、EPUB 3.0で配信する。電子書店の構築には、電子書籍ASPサービス「BCCKS」(ブックス)を活用した。
他の電子書店への卸売り(ホールセール)も開始。年単位で契約し、期間中は販売価格や販売方法を卸売り先にゆだねる。卸売り先の電子書店は、電子書籍単体の販売だけでなく、定額制読み放題モデルや端末バンドル販売といったサービスにAll Aboutの書籍を活用できる。
同社によると、日本の従来の商習慣は、あらかじめ指定された比率で出版社・取次店、書店が売り上げを分配するレベニューシェア(エージェンシー)モデルで、書店による柔軟な価格設定が難しかった。欧米では、卸売りした書店側に販売価格の決定権があるホールセールモデルが一般的という。
関連記事
- 「Kindleストア」オープン 紙の本より「○%オフ」の“Kindle価格”表示 アプリ日本語版も公開
「Kindleストア」がオープン。電子書籍の価格を「Kindle価格」として表示し、電子書籍が紙よりどれぐらい安いか確認しながら購入できる。 - AmazonのKindle洋書、日本向けは値上げ? Kindleストア日本版の影響か
Amazon.comのKindle向け洋書が、日本のユーザーが購入する場合に大幅な値上げになっているという報告が相次いでいる。米国向け価格の2倍以上に高くなっているケースも。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.