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IntelのオッテリーニCEOが来年5月に退任へ 後任は未定
Intelのポール・オッテリーニ社長兼CEOが来年5月に退任する。8年の在職中、同社は業績を拡大したが、近年は市場がPCからモバイルへと移行する中、主力のPC向けプロセッサが伸び悩んでいる。
米Intelは11月19日(現地時間)、社長兼CEOのポール・オッテリーニ氏(62)が来年5月の年次株主総会をもって退任すると発表した。退任後は相談役として同社に留まる。後任選出は、取締役会が社内外の候補から検討する。
オッテリーニ氏は1974年に入社し、2002年から社長兼COO(最高執行責任者)を務めた後、2005年5月にクレイグ・バレット氏の後任として5代目CEOに就任した。同氏の下でIntelは、PC市場が拡大する中、PC向けプロセッサの供給先を拡大したが、近年はモバイル向け製品で競合に後れを取るなどで業績が停滞している。11月には、モバイル向けプロセッサ大手の米Qualcommに株式時価総額で抜かれた。
オッテリーニ氏は発表文で、「Intelのかじ取りを新しい世代に委ねる時が来た」と語った。先代のバレット氏は65歳で、その前のアンディ・グローブ氏は61歳でCEOを退任している。
同社はまた、ブライアン・クルザニッチCOO、ソフトウェアおよびサービス部門上級副社長のレニー・ジェームズ氏、ステーシー・スミスCFO(最高財務責任者)の3人を取締役副社長に昇格させることも発表した。
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