「虚構新聞」がまた1つ現実に──開発者の矢野さとるさんは2月18日、体罰被害の収集・告発サイト「体罰.in」を公開した。同日朝、「虚構新聞」に掲載された、体罰被害申告サイト「体罰.in」公開という嘘ニュースを読み、「気づいたら作ってた」そうだ。
体罰を受けた人が、都道府県と学校の種類(小学校、中学校、高校、大学、その他)、受けた体罰、教師の担当(●●部顧問など)を入力し、体罰を告発するサイト。矢野さんが開発した犯行予告通報サイト「予告.in」と同様、閲覧したユーザーは、投稿内容について「セーフ」「悪質」を投票できる。
学校名や教師名など、個人を特定可能な情報は投稿させない仕組み。ジョークとみられる投稿も多く、体罰を抑止する実効性は謎だ。今後はユーザーの動向をみつつ、個人を特定できる情報を管理者のみ閲覧できる形で送信してもらったり、「悪質」の投票が多ければ教育委員会などに通報できる仕組みの実装も検討するという。
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