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Google、“空飛ぶ風力発電機”のMakani Powerを買収
再生エネルギー問題に取り組むGoogleが、飛行風力タービンを開発するMakani Powerを買収した。MakaniのチームはGoogle X部門に参加する。
米Googleが、再生可能エネルギー開発企業のMakani Powerを買収した。Makani Powerが自社サイトで発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Makani Powerは、2006年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。創業後、Google.orgがRenewable Energy Cheaper than Coalイニシアチブの一環として出資した。
同社は再生可能エネルギー創出のための飛行風力タービン(AWT:Airborne Wind Turbine)を開発しており、先週には自律型のAWT「Wing 7」の試験飛行に成功したという。
AWTは、ロープにつないだ風力タービン付き飛行艇を比較的安定した強い風力を得られる上空300メートル付近で回転飛行させて発電する。MakaniのQ&Aページによると、この高度であれば航空機などにぶつかる危険はなく、一般の風力発電機のような騒音問題も回避できるという。
同社のチームは買収完了後、サーゲイ・ブリン氏が統括するGoogle Xに参加する。Google Xは、自動運転カーやGoogle Glassなど、さまざまな実験的プロジェクトに取り組んでいる部門だ。
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