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「自費出版の“助け船”に」 電子書籍献本サービス「KENPON」
「ただ書いてストアに載せれば売れるわけではない」――電子書籍の“献本”を支援するサービス「KENPON」がスタートした。
電子書籍と紙書籍の価格比較サービス「電子書籍サーチ」などを運営するフリープログラマーのfujinyoさんは5月28日、電子書籍の献本を支援するサービス「KENPON」を、電子書籍サーチ内でスタートした。
指定したメールアドレス最大30件に、10MバイトまでのPDFファイルを送付できるサービス。ブログに電子書籍を取り上げてもらうため、作家がブロガーに献本するという使い方を想定。自費出版の電子書籍プロモーションの“助け舟”として使ってほしいとしている。
TwitterかFacebookアカウントで認証した上で、著者名、メールアドレス、献本コメント、献本先メールアドレスなどを入力、献本したい電子書籍のPDFファイルをアップロードすると、指定したアドレスあてにファイルを送信できる。
fujinyoさんは、「Kindleダイレクトパブリッシングによってセルフ出版が盛り上がっているが、ただ書いてストアに載せれば売れるわけではない」と指摘。紙の書籍で行われている献本を電子書籍でも行ってもらい、「献本先のブログで書評記事にしていただき、少しでもあなたの作品の認知度・売上の向上をお手伝いできれば」としている。
今夏には、最大100件まで送信でき、献本先を自動で抽出する機能などを備える有料版を開始する予定だ。
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