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買い手が価格を決める電子書店「言い値書店」
買い手が値段を決める電子書籍ストア「言い値書店」が登場。言い値で電子書籍を販売するモデルが海外で注目を集めていることから開発したという。
買い手が値段を決める電子書籍ストア「言い値書店」を、フリープログラマーのfujinyoさんが1月30日に公開した。言い値で電子書籍を販売するモデルが海外で注目を集めていることから開発したという。
TwitterかFacebookアカウントでユーザー登録して利用する。売り手は、書籍のタイトル、概要、表紙ファイル、書籍ファイルをアップロードして作品を登録。買い手は0円から2000円まで50円刻みで価格を決めて購入する。PDF、TXT、EPUB、MOBI形式に対応し、購入したファイルをワンクリックでKindleに送信できる機能も備えた。
0円で購入した場合は、買い手のTwitterかFacebookアカウントが売り手に伝わる仕組み。決済はクレジットカードのみ対応。有料で売れると、システム利用料(販売額の15%+7円)を差し引いた額が売り手に支払われる。
fujinyoさんは、紙の本と電子書籍の差額を一発検索できる「電子書籍サーチ」の開発者。「Kindleダイレクト・パブリッシング」など個人作家が電子書籍を手軽に出版できる仕組みの注目度が高まっており、「こういうサービスがあれば面白そうだし、電子書籍業界が盛り上がるのではないか」と開発したという。
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