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電子書籍の国会図書館“納本”制度、7月1日から まずは無償・DRMフリー限定
無償・DRMフリーで公開されている電子書籍やPDF資料の国会図書館への納入を義務づける「オンライン資料収集制度」が7月1日にスタートする。
7月1日に施行される改正国立国会図書館法に基づき、電子書籍の“納本”制度「オンライン資料収集制度」(愛称:eデポ)がスタートする。まずはDRMフリーで無償公開されている電子書籍などが対象。同日から、同図書館への納入が義務付けられる。
納入対象は、ISBNなど特定のコードが付与されていたり、PDFやEPUBなど特定のフォーマットで作成されている民間の「オンライン資料」のうち、無償・DRMフリーのもの。ネット上で公開されている年鑑、要覧、機関誌、調査報告書、事業報告書、学術論文、紀要、技報、ニュースレター、小説、実用書、児童書などを想定している。
7月1日に納入受け付けページを開設。納入方法は、(1)専用フォームにタイトルや作成者、URLなどを記入し、同図書館に収集してもらう「自動収集」、(2)ファイル送信システムを使ったアップロード(2014年早期に開始予定)、(3)DVD-R送付による納入――の3種類から選べる。
ブログやTwitterなど簡易的なコンテンツや、紙の資料と同一版面のものなどは対象外。有償の資料、DRM付きの資料も当面、納入の対象外だが、将来、納入対象に含める方向で検討を進める。収集した資料は、納本制度で収集した紙の資料と同様、文化財として蓄積。館内で閲覧できるようにする。閲覧サービスの提供開始は14年10月の予定。
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