Ustream配信予定の参院選候補者討論会、開催当日に中止 「最終的に折り合えず」
時事通信などが主催しUstreamでライブ配信予定だった参院選候補者討論会が開催当日になって中止に。「最終的に折り合うことができなかった」という。
時事通信社やUstreamなどが主催する参院選候補者討論会が開催初日の7月11日になって中止が決まった。ネット選挙運動解禁を受け、愛媛県など4選挙区の候補者による討論をネットでライブ配信する予定だったが、出席辞退者が出るなどして「最終的に折り合うことができず、『討論会』の形式を満たすことができなくなった」という。
司会を務める予定だったジャーナリストの下村健一さんと堀潤さんは、「有権者がリアルタイムに候補者に質問を発して熟議を交わす場に」と準備を進めてきただけに、「この結末は残念無念」としている。
討論会は時事通信とYahoo!みんなの政治、Ustream、ドットジェイピーの主催で、愛媛、滋賀、三重、岩手の4選挙区で11日〜15日にかけて実施する予定だった。
下村さんと堀さんの共同声明によると、時事通信は「登壇できない候補者が増えたため」と説明したという。堀さんのTwitterによると、「司会の下村健一氏が、菅直人内閣で内閣審議官を務めており不公平」と自民党が参加当日になってキャンセルしたという。
「日本社会が新しい手応えを感じる“初めの一歩”を、全国でたった4県ではあっても踏み出すことができれば」──と準備を進めてきた下村さんと堀さんは、急な中止に「大変な驚きと落胆」だったことを告白しつつ、「これにめげず、また次の機会には、各地でこのような試みが芽生えますように。私たちも、それぞれのやり方で、そんな取り組みの列にこれからも加わっていきたい」としている。
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