21.5インチにAndroid搭載の“オールインワンPC”も 日本HP、個人向けAndroid端末3機種
日本HPが個人向けAndroidタブレット3機種を発表。音質にこだわった7インチタブレットや10.1インチディスプレイ搭載のキーボード着脱型、デスクトップPCとしても利用できる大画面のオールインワン型と「多様化するニーズにきめ細やかに対応」する。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月29日、個人向けAndroidタブレットとして、7インチタブレット「HP Slate7」とキーボード着脱型の「HP SlateBook10 x2」、21.5インチのオールインワンPC「HP Slate21」の新製品3機種を発表した。8月下旬から順次発売する。
「HP Slate7」はオーディオブランドと協力し、音質にこだわったAndroid 4.1搭載の7インチタブレット。タブレットの使い道として動画閲覧や音楽、ゲームなどが多く挙げられるのを受けて開発されたという。
同社直販サイトでの価格が1万3860円(8Gバイトモデル)からと低価格モデルながら、両面にカメラを搭載し、32Gバイトまで対応するmicroSDカードスロットも備えるなど、「この値段だと省かれてしまう部分もしっかり押さえ、基本性能にこだわった」(コンシューマービジネス本部の室裕朗 製品部長)。サイズは116(幅)×197(幅)×10.7(厚さ)ミリ、重さ約370グラム。
店頭モデルは16Gバイトモデルのみ。実売予想価格は2万円前後で、発売は8月下旬。
「HP SlateBook10 x2」は、10.1インチIPS液晶ディスプレイ(1920×1200ピクセル)のタブレットと、着脱可能なキーボードドックからなるハイブリッドPC。タブレットのみで約8時間45分、キーボードドックが約6時間と合わせて最大約14時間45分の長時間駆動が可能だ。OSはAndroid 4.2、CPUはTegra 4、メモリは2Gバイトで、書類作成のニーズを見込み「KINGSOFT Office for Android」をプリインストールする。重さはタブレットのみで約600グラム、キーボードドック込みで約1.2キロ。直販価格は5万円前後で、発売は9月上旬。
「HP Slate21」は21.5インチフルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶ディスプレイを搭載したAndoroid 4.2搭載のオールインワンPC。キーボードとマウスを付属し、ディスプレイの傾斜角度を15〜70度で設定でき、デスクトップPCとしても大画面タブレットとしても利用できる。マルチユーザーログインに対応し、スマートフォンやタブレットで慣れたインタフェースでタッチ操作できるため「ご家族で使ってもらうのに最適」(室部長)という。CPUはTegra 4、メモリは1Gバイト。直販価格は4万円前後で、販売開始日は9月上旬。
岡隆史副社長は「一口にタブレットと言っても消費者のニーズは多様化しており、ビジネス需要をはじめ、きめ細やかに対応していく必要を感じている。マルチOS、マルチプラットフォームをコンセプトに掲げ、これからも市場に求められる商品を提供していきたい」と今後のさらなる製品投入に意欲を見せた。
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