ニュース
TPP対抗「同人マーク」デザイン決定 「少年マガジン」の赤松健さん新連載で採用へ
作家が自らの作品を基にした2次創作同人誌の即売会での配布を認める「同人マーク」のデザインが決定。マガジンで始まる赤松健さんの新連載に掲載される。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)の活動母体・コモンスフィアはこのほど、作家が自らの作品を基にした2次創作同人誌の即売会での配布を認める「同人マーク」のデザインを発表した=写真=。まずは、8月末の「少年マガジン」でスタートする赤松健さんの新連載カラーページに掲載される。
同人マークは、作品をそのまま複製するデッドコピーは禁止し、2次創作作品の即売会での配布のみを許可する意思表示ツール。環太平洋経済連携協定(TPP)への日本の参加で著作権侵害が非親告罪化される可能性が出てきている中、「警察の萎縮効果を狙う」と赤松さんが提案。7月にデザイン案を公募していた。
応募121案の中から選ばれたのは、万年筆のモチーフとアルファベットの「OK」を組み合わせたデザイン。「かすり」さんの作品だ。
同人マークの付いた作品の利用条件は、8月末をめどにコモンスフィアのWebサイトに掲載する。
関連記事
- 2次創作同人認める「同人マーク」デザイン案、講談社公認で募集
2次創作同人誌文化を守るための「同人マーク」(仮)が今晩夏までにリリースへ。赤松健さんがCCJPに提案していたマークが実現する。 - 「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案
漫画家の赤松健さんは3月27日、文化庁が主催した「著作物の公開利用ルールの未来」に関するシンポジウムで、漫画の2次創作文化を守るための新ライセンスを、クリエイティブ・コモンズに提案した。 - 赤松健さん流「TPP対策」・2次創作向け新ライセンス提案、次回作は「エロ同人・アニメ化フリー」に?
漫画家の赤松健さんが、漫画の2次創作に関する新ライセンスを提案。CCJPのサポートが得られれば、講談社で執筆予定の次回作に採用するという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.