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退任するバルマー氏、最大の後悔は「Vista」
退任を発表した米Microsoftのスティーブ・バルマー氏が、在任中の「最大の後悔」について問われて「Vista」を挙げた。
退任を発表した米Microsoftのスティーブ・バルマー氏は、在任中の「最大の後悔」について問われて「Longhorn to Vista」と語った。長年のMicrosoftウォッチャーとして知られるジャーナリストのメアリー・ジョー・フォリー氏によるインタビュー(米ZDNet)で答えた。
開発コードネーム「Longhorn」と呼ばれたVistaは5年超の開発期間を費やしたものの、新ファイルシステム「WinFS」の搭載を断念するなどして2006年11月にリリース。Windows XPから5年後というリリースの遅れ、「重い」といったVista自体の評判もあり、広く普及したWindows XPからの移行問題が現在に至るまで尾を引く原因にもなった。
同社で手がけた中で「最も誇らしいこと」は「インテリジェントなパーソナルコンピューティングの誕生に大きな役割を果たしたこと」であり、「人々の生活に信じられないようなインパクトをもたらした」としている。退任後の“第2の人生”の予定は「率直に言ってわたしも分からない」という。
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