Google、第3四半期も2桁台の増収増益──Motorolaの損失は拡大
モバイル広告の増加でクリック単価は減少しているものの、ペイドクリック数が26%増と好調で実質売上高は過去最高だった。
米Googleが10月17日(現地時間)に発表した2013年第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高は前年同期比12%増の148億9000万ドル、純利益が36%増の29億7000万ドル(1株当たり8.75ドル)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は10.74ドル。直営サイトでの広告が好調で、売上高、非GAAPベースの純利益ともに、アナリスト予測(売上高は119億ドル、1株当たり純利益は10.35ドル)を上回った。
営業利益は26%増の34億4000万ドル(Motorolaの営業損失は前年同期より拡大し、2億4800万ドル)で、非GAAPベースの営業利益率は0.9ポイント増の29.2%だった。トラフィック獲得経費(TAC)は7%増の29億7000万ドル。
Google直営サイトを通じた収入は前年同期比22%増の93億9000万ドルで売上高の68%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入はほぼ横ばいの31億5000ドルで全体の23%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は85%増の12億3000万ドルで全体の9%を占めた。傘下のMotorolaの売上高は33%減の11億8000万ドルで全体の8%。
ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で26%増、前期比8%増。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比で8%減、前期比で4%減だった。クリック単価はここ数期、単価が比較的低いモバイル広告の割合が高くなるにつれて低下している。
同四半期末時点の正社員数は、Motorolaの4259人を合わせ、世界で4万6421人。前四半期末時点から1644人増加した。
ラリー・ペイジCEOは業績発表後の記者会見の冒頭で、マルチスクリーン環境が定着しつつあることに触れ、YouTubeへのアクセスの40%がモバイルからであることや、Motorolaが新製品を準備中であることなどを語った。
同氏はまた、今後の業績発表では電話会見に原則参加しない予定だと語った。事業に専念するためという。同氏は2012年6月ごろから声が出なくなり、同年10月に公の場に復帰した後もずっとかすれ声だった。今年5月にこの症状について説明し、大きな声は出せないとしていた。
変更履歴:当初タイトルを「Motorolaの損失は縮小」としていましたが、「Motorolaの損失は拡大」の誤りです。お詫びして訂正します。[2013/10/18 17:00]
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