任天堂が10月30日発表した2013年4〜9月期の連結決算は、営業損益が232億円の赤字(前年同期は291億円の赤字)だった。据え置き機「Wii U」の世界販売台数が46万台にとどまった上、欧米での値下げの影響で採算が厳しい状況が続いている。
売上高は1965億円(前年同期比2.2%減)。円安により為替差益を計上した結果、経常損益は12億円の黒字(前年同期は472億円の赤字)、最終損益は6億円の黒字(同279億円の赤字)と、黒字に転換した。
ニンテンドー3DSは国内市場が好調を維持し、海外市場でも「とびだせ どうぶつの森」を発売するなど堅調に推移。販売実績はハードウェアが389万台、ソフトウェアが2738万本だった。
Wii Uは苦戦しており、ハードは世界で46万台、ソフトは630万本と、同期のWiiの実績(ハード47万台、ソフト1490万本)を下回った。Wii Uは今期900万台の販売を目標に掲げているが、半年間の進ちょくは5%程度にとどまっていることになる。欧米では値下げしたため採算も厳しく、販売拡大に向けた広告宣伝やWii U向けタイトルの開発推進で販管費がかさんだため、営業損益は赤字だった。
通期では営業損益で1000億円の黒字を掲げている。
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