Facebook、モバイル広告が好調で売上高60%増、黒字転換
Facebookの7〜9月期の売上高は60%増の20億1600万ドルで、その約4割がモバイル広告によるものだった。月間アクティブユーザー数(MAU)は11億9000万人で、モバイルのMAUは45%増の8億7400万人だった。
米Facebookは10月30日(現地時間)、2013年第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。モバイル広告が好調で、売上高は前年同期比60%増の20億1600万ドル、純利益は4億2500万ドル(1株当たり17セント)だった。前年同期は5900万ドルの純損失だった。非GAAPベースの純利益は100%増の6億2100万ドル(1株当たり25セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が19億1000万ドル、1株当たり純利益が19セント)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は49%で、前年同期より7ポイント上がった。
広告による売上高は前年同期比66%増の18億ドルで、総売上高の89%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が前期の41%から49%に拡大した。
日間アクティブユーザー数(DAU)は25%増の7億2800万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は18%増の11億9000万人。モバイルからのDAUは5億700万人、MAUは45%増の8億7400万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは2億5400万人だった。
業績発表後の電話会見の冒頭でザッカーバーグ氏はモバイルが好調だったことを強調した後、8月に立ち上げたプロジェクトInternet.orgについて触れ、「われわれはインターネットを成長させられるユニークな存在だ」とし、「金もうけのためにサービスを構築しているのではなく、よりよいサービスを構築するために金もうけをしているのだ」と語った。
若者のFacebook離れについて、前期の会見では否定していたが、デビッド・エバースマンCFO(最高財務責任者)は、同社の調査でははっきりした数字は分からないが、少なくとも米国における十代のDAUは減少していると語った。
ニュースフィードでの動画広告についての質問に対し、ザッカーバーグCEOは「ニュースフィード上で自動再生する動画を提供できれば良いユーザー体験になるだろう」としながら「それが貧弱なものであればネガティブになるので、慎重に進めているところだ」と語った。
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