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Googleのシュミット会長、「米政府がデータセンターに侵入」報道に強い怒り
米政府がGoogleやYahoo!のデータセンターに侵入して大量のデータを取得していたという報道に対し、Googleのシュミット会長は「事実なら強い怒りを覚える」と述べた。
米政府が米Googleや米Yahoo!のデータセンターに侵入して大量のデータを取得していたという報道に対し、Googleのエリック・シュミット会長は「事実なら強い怒りを覚える。違法な可能性もある」と米Wall Street Journalのインタビューに答えた。
米Washington Postは10月30日、米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)が合同作戦「マスキュラー」で、GoogleやYahoo!のデータセンターに通信回線を通じて侵入していたと報道。大量の電子メールやユーザ情報を海外のデータセンターにコピーしたという。
ただ、NSAのキース・アレキサンダー長官は「裁判所命令がなければ企業のサーバにはアクセスできない」と報道を否定している。
シュミット会長はインタビューで「事実であれば極めて腹立たしい」と述べ、NSAとバラク・オバマ大統領、連邦議会議員に苦情を申し立てたことも明らかにした。
「悪人は確かに存在するが、それを見つけるために前アメリカ市民のプライバシーを侵してはならない」とシュミット会長は語った。
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