ミクシィ朝倉社長「リストラ一切やっていない」
ミクシィの朝倉社長は、同社でリストラのための“追い出し部屋”が作られたとする一部報道について、「そのようなことは一切やっていない」と強い調子で否定。ただ、それ以上の説明はしなかった。
ミクシィの朝倉祐介社長は11月8日に開いた決算会見で、同社でリストラのための“追い出し部屋”が作られ、大規模なリストラが行われているとする一部報道について、「そのようなことは一切やっていない。通常の人事異動だ」と強い調子で否定し、それ以上の説明を避けた。
10月末、「ミクシィで大規模なリストラが始まっている」と暴露する文章がネットに投稿されて話題に。一部報道によると、同社は契約社員などの雇い止めを行った上で11月1日、正社員約30人にカスタマーサポートへの異動を言い渡し、社内のセミナールームを研修用の部屋に転用。座席をすぐに移動するよう命じ、社内VPNへのアクセスも制限した──という。
ミクシィの広報担当者は、「適材適所の人事異動・組織変更を実施しており、11月1日付けの人事異動も同様。従業員には、部署での業務に応じたイントラネットへのアクセス権を付与している」と説明。リストラを否定した。
同社の9月末時点での正社員数は430人。期末(14年3月)の従業員数についても「横ばいから若干微減で予想している」と朝倉社長は言う。また、今春に行った業務環境に関する全社アンケートでは、「賞賛される文化が増えたなど、50項目中47項目で改善していた」などと、業務環境は改善しているとアピールした。
一方で朝倉社長は、記者会見後の囲み取材を拒否。リストラに関してさらに聞こうとする取材陣を無視し、沈黙を貫いて足早に立ち去った。
記者は長年ミクシィの決算会見に出席しているが、社長が囲み取材を拒否し、質問を無視して立ち去ったのは初めて。「すべての人に心地良いつながりを提供する」とうたうSNS企業の社長が、記者たちとのつながりを拒否した格好で、取材陣には強い不信感が残った。
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