米Yahoo!、データセンター間通信の暗号化を発表 政府による侵入報道を受け
米Yahoo!が、メールおよびデータセンター間通信を、来年3月末までに2048ビットSSLで暗号化する。マリッサ・メイヤーCEOは「政府機関にデータセンターへのアクセスを許したことはない」と強調した。
米Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEOは11月18日(現地時間)、同社のデータセンター間の通信データを2048bitでSSL暗号化すると発表した。2014年第1四半期(1〜3月)中に実施するという。
メイヤーCEOは「ご存じの通り、過去半年にわたって米連邦政府がYahoo!を含むテクノロジー企業のユーザーデータに無断でアクセスしていたと報じられている。あらためて言うが、Yahoo!は米国家安全保障局(NSA)にも他の政府機関にも、データセンターへのアクセスを許したことは一度もない」と語った。
米Washington Postは10月30日、エドワード・スノーデン氏が持ちだしたNSA機密文書の情報として、NSAと英政府通信本部(GCHQ)が合同作戦「MUSCULAR」で、米GoogleやYahoo!のデータセンターに通信回線を通じて侵入していたと報じた。
Yahoo!はメールの暗号化ではGoogleのGmailや米MicrosoftのOutlook.comに後れを取っているが、こちらも2014年1月8日までにHTTPS(SSL)になる。
さらに、オプションで各種Yahoo!サービスでやりとりする全データを暗号化するサービスも2014年第1四半期末までに提供する。
Washington Postによると、Googleもデータセンター間のデータ通信暗号化を進めているという。
なお、日本のYahoo!はソフトバンクと米Yahoo!の合弁会社であり、米Yahoo!の発表がそのまま反映されることはない。
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