「Janetter」PC版などユーザー数が上限に Twitterの他社利用制限、国産アプリに影響
人気のTwitterクライアントの一部でTwitterが定めたユーザー数の上限に達し、新規登録ができなくなったり、配信終了を発表したりしている。
米Twitterが一昨年、他社製クライアントアプリのユーザー数(認証トークン)の上限数を制限したのを受け、「Janetter」など国産の人気クライアントアプリの一部で影響が出てきている。上限に達した場合でも既存ユーザーは使い続けられるが、新規ユーザーが使えなかったり、アンインストールや機種変更後に再インストールしても使えなかったりするケースもあるので注意が必要だ。
Twitterは2012年9月に策定したガイドラインでAPI利用の厳格化を打ち出し、他社製クライアントアプリのユーザー数(認証トークン)の上限を10万人に制限した(既に10万人以上のユーザーがいるアプリについては、その時点のユーザー数の200%が上限)。上限に達した場合、Twitterの許可なしでは拡大できない。
海外では、Windows 8向け無料Twitterクライアントだった「Tweetro」が12年11月に上限の10万ユーザーに到達し、新規ユーザーが利用できない状態に。開発元がTwitterに制限の解除を求めたところ、Twitterから「Twitterが提供済みのサービス以上の機能などがあるわけではない」などとして例外扱いを断られた。このためTweetroは無料版を終了、別途有料版を公開している。
国産アプリでは、「Janetter」のWindows版とAndroid無料版、「ついっぷるPro」のAndroid版が上限に達していることを明らかにした。
Janetterを公開しているジェーンは、該当するアプリでは新規ユーザー登録ができないことがあると告知している。同社によると、TwitterからはMacintosh版も近く制限がかかる見通しだと通知されたといい、Twitterに制限の緩和を問い合わせたところ、追加の許可は得られなかったという。Android向けJanetterでは有料のPro版はまだ新規登録可能なため、Pro版の利用を呼びかけている。
ついっぷるProの開発元・NECビッグローブは、新規ユーザーが利用できないため1月27日での公開停止を決めた。ただ、Android向け無料版ついっぷるはまだ新規登録ができる状態だ。
1月15日には「ついっぷる」などスマートフォン向けアプリの一部でタイムラインが読み込めないなどの報告が相次いだが、NECビッグローブによると上限問題とは関係ないという。
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