「Photoshop CC」に3Dプリント機能追加 「3Dプリントが劇的に簡素化」
「Photoshop CC」に、3Dプリント用の3Dモデルを作成できる新機能が追加。「3Dプリントが劇的に簡素化する」としている。
米Adobe Systemsは1月16日、「Photoshop CC」に3Dプリント用の3Dモデルを作成できる新機能を追加し、「Creative Cloud」のメジャーアップデートの一部として提供を始めた。「3Dプリントが劇的に簡素化する」としている。
ゼロから3Dモデルを作成したり、既存の3Dコンテンツに手を加えてプリント用のモデルを作成できる。メッシュ修復や支持構造生成を自動化することで、確実なモデル作成が可能に。プレビュー機能により、イメージした通りのデザインを出力できるとしている。
ローカル環境の3Dプリンタだけでなく、人気のオンライン3Dプリントサービスに対応。3Dプリントのマーケットプレイス「Shapeways」で入手できる金属などの材料に対応した。3Dモデルビューアーサービス「Sketchfab」に直接アップロードすることも可能だ。
「3Dモデリングツールで作成されるコンテンツと、高品質な完成品を作るために3Dプリンタが必要とするものとの間にギャップがあった。Photoshop CCで『3Dプリント』をクリックするだけで、3Dデザインを現実の世界に生み出せる」と、同社クリエイティブメディアソリューションズ製品担当バイスプレジデントのウィンストン・ヘンドリクソン氏はコメントしている。
このほか、オブジェクトを見る視点を変える機能「遠近法ワープ」、参照ファイルが変更された場合に最終的なデザインを自動更新できるコラボレーション用機能などを追加した。
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