「書院」のシャープ、ワープロのサポートをついに終了 「まだ続いていたのか」Twitterでは思い出話
シャープがワープロ専用機のサポートをこの1月末で終了。「書院」シリーズで知られる同社ワープロ機最後の機種の製造終了から10年数カ月たっており、ネットでは「まだ続いていたのか」と驚きの声も。
シャープは1月31日、ワープロ専用機のサポートを終了した。「書院」シリーズで知られる同社ワープロ機最後の機種の製造終了から10年と数カ月。シャープの公式Twitterアカウントが「長年にわたりワープロをお引き立ていただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました」と告知すると、「まだあったのか」という驚きの声やワープロの思い出がツイートされていた。
シャープの日本語ワープロ専用機は1979年9月に発売された「WD-3000」。「書院」シリーズとして知られ、タッチペンで図を描くことができる「ペン書院」なども登場。プリンタを内蔵したメール専用端末「アイプリメーラ」も1999年に発売された。
だがPCの普及に伴い「文豪」のNECや「Rupo」の東芝、「OASYS」の富士通などが次々に撤退。シャープのワープロも2000年2月に発売した「WD-CP2」の生産を03年9月に打ち切った。同機は最後の日本語ワープロ機になったようだ。
シャープの公式Twitterアカウント(@SHARP_JP)は31日の夕方、「ワープロの相談窓口を、本日をもって終了させていただきます」と告知。「1977年の書院シリーズから1999年のアイプリメーラを最後に、長年にわたりワープロをお引き立ていただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました」とユーザーに感謝した。
同社のGALAPAGOSの公式アカウント(@SharpGalapagos)は往年の書院シリーズの写真を紹介。補修用部品の保有期限は既に全機種過ぎているが、「毎年年末は修理用の部品確保の為にサポートチームが、社員の自宅等に眠っている書院提供を呼びかけて対応していました」というエピソードも紹介している。
Twitterユーザーからは、ワープロ機のサポートがまだ続いていたことに驚きの声が上がるとともに、「書院を使っていました」「文豪派だった」といった思い出も投稿され、シャープ公式アカウントは「ワープロ書院への思い出リプがたくさん…少し切ない気持ちになるけど同時にメーカー冥利に尽きます…みなさま、ほんとにありがとうございます」と感謝していた。
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