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青少年育成条例やIT政策についての考えは? MIAU、都知事候補へのアンケート結果公開
インターネットユーザー協会(MIAU)が、都知事選候補者に実施したメディア政策に関するアンケートの結果を公表した。ICT関連の政策の方向性や、漫画・アニメなどの表現規制に関する考えを聞いている。
インターネットユーザー協会(MIAU)は、2月9日投開票の東京都知事選候補者に情報通信政策やインターネット・アニメ・漫画規制に対するスタンスを尋ねた「都政におけるメディアに関する政策についてのアンケート」の回答結果を公表した。
「大手メディアでは話題になりにくい情報通信政策やコンテンツに対する表現規制に対するスタンスを各候補者に問い、スタンスを確認する」ことを目的に実施。郵送やファックス、Facebookなどで16人の候補者全員に1月24日に送付し、回答期限の1月31日までに回答があった7人について掲載した。
アンケートでは、
- インターネットに有害な側面もあるとされる中、都民のネット利用に関してどのような政策を重視する必要があるか
- SNSやメッセージサービスで青少年を中心にトラブルを巻き込まれる事例が増えているが、都としてどのような施策が必要か
- ゲームや漫画の有害な影響を考慮し、規制を強化するべきという意見に対してどのように考えるか
- 2011年の「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正・施行の内容やプロセスは妥当であったか
- 都民の声を政策に反映させるため、どのような新しい施策が必要と考えるか
――など、「インターネット利用に関する施策について」「ゲーム・漫画・アニメ等の規制について」「都政におけるICT利活用について」「ICT政策全般について」の4論点について全11問を尋ねた。
候補者による回答はすべて同サイトから閲覧できる。今後他の候補者から回答があった場合、随時公開する。
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