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ミクシィ通期見通しを上方修正 営業赤字予想から一転、2億円の黒字に 「モンスト」効果
「モンスト」が好調でミクシィが上方修正。営業損益は16億円の赤字予想から一転、2億円の黒字予想に。
ミクシィは2月13日、2014年3月期通期の業績予想を上方修正すると発表した。スマートフォンゲーム「モンスターストライク」(モンスト)などが好調で、前回予想(昨年10月発表)では16億円の赤字としていた営業利益予想を、2億円の黒字に修正した。
売上高予想は前回予想から35億円増額し、115億円に。17億円の赤字予想だった経常損益も1億円の黒字となる見通し。最終損益は赤字を見込むが、赤字幅は前回予想から22億5000万円改善し、3億5000万円になると見込む。
昨年10月に公開したモンストは、今年1月に250万ユーザーを突破。テレビCMを3月から放送するため、広告宣伝費を約6億円増額した。M&Aで取得した結婚支援事業も好調に推移しているという。
4〜12月期の連結業績は、売上高が前年同期比35.9%減の63億5700万円、営業損失が50億900万円(前年同期は23億4200万円の黒字)、純損失が15億7300万円(同16億2100万円の黒字)。12月は単月黒字に回復したという。
同日、朝倉祐介代表取締役社長が退任し、森田仁基執行役員(mixi事業本部長)が代表取締役社長に昇格する人事を発表。「黒字化する見込みとなったことを受け、ミクシィグループが再成長フェーズに移行したと考え、代表取締役を交代することにした」としている。
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