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「JR東日本アプリ」山手線情報サービスのミソは「音波」 ドコモの音波チェックイン「Air Stamp」採用

「JR東日本アプリ」の「山手線トレインネット」では、車両に設置された音波装置とドコモの技術を活用し、現在位置に応じた情報を提供する。

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 NTTドコモはこのほど、スマートフォンアプリに人間には聞こえない音波を使ってチェックイン機能を組み込める「Air Stamp」の提供を始めた。JR東日本が3月10日にリリース予定の公式アプリが採用し、山手線向け情報サービスに活用する。

 人間の耳には聞こえない音波を発する装置と、スマートフォンのマイクを活用する。アプリを起動すると自動的にマイクがオンになり、音波信号を受け取りって対応アプリが読み取ることでその場にチェックインできる仕組みだ。

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Air Stampのイメージ

 音波は壁を通り抜けないため、隣接エリアなどでの誤チェックインを防止できるほか、独自の認証技術により録音などによる不正チェックインを防止できるという。端末にマイクがあれば基本的に利用でき、ドコモ端末に限らずAndroid 2.1以降/iOS 5.0以降で広く対応可能という。

 ドコモが昨年9月に開始したO2O(Online to Offline)サービス「ショッぷらっと」で培った音波技術によるチェックイン機能をソリューションとして外販する。ドコモが提供する音波装置、アプリ開発のSDK、認証サーバ利用環境を使うことで、音波を使った独自のチェックインサービスが構築できる。

 JR東日本の「JR東日本アプリ」が採用し、同アプリで提供する山手線向け情報サービス「山手線トレインネット」に活用する。客の乗車位置や区間に合わせ、停車駅の情報や各号車の混雑状況・車内温度まで分かるサービスで、山手線の車両内に音波装置を設置することで実現する。年度内に3編成で対応し、来年度に全編成で提供する予定だ。

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山手線トレインネットのサービスイメージ

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