破たんしたビットコイン取引所・Mt.Goxは、再スキャンにより約20万ビットコインが残っていたことを確認したと発表した。これまでは保有していた85万ビットコインが消失したとしていたが、実際に消えたのは65万ビットコインだったことになるという。
2011年6月以前に使っていた旧式ウォレットを再スキャンしたところ、19万9999.99ビットコインが残っていたことを確認したという。民事再生手続きの申し立て代理人弁護士と東京地裁などに報告した上で、現在はオフラインウォレットに移動して保管しているという。
20万ビットコインは現在の相場(約600ドル)に換算して1億2000万ドル相当。Mt.Goxの保有ビットコインは、これまで確認された2000ビットコインと合わせ20万2000ビットコインになる。
ビットコインの消失の原因や、正確なビットコイン数は現在調査中としている。
関連記事
- Mt.Gox訴訟、みずほ銀行も被告に 「顧客の損失を拡大させた」と賠償請求
破たんしたMt.Goxをユーザーが提訴した損害賠償訴訟にみずほ銀行が巻き込まれた。「不正行為を把握しながら金融サービスを提供し、顧客の損失を拡大させた」として賠償請求されている。(ロイター) - 停止中のビットコイン取引所Mt.GoxのWebサイトに残高確認欄
ユーザー名とパスワードを入力すると残高が表示されるが、全額が再生債権として認められるとは限らないというただし書き付きだ。 - 破たんしたMt.Goxのソースコードや銀行との会話音声がネット上に流出
破たんしたビットコイン取引所、Mt.Goxのシステムのソースコードや、経営者と日本の銀行関係者との会話とみられる音声がネット上に投稿されていることが分かった。 - Mt.Goxが民事再生を申請 「ビットコインがなくなり迷惑かけた」とCEO
世界最大規模のビットコイン取引所「Mt.Gox」が民事再生を申請。サイバー攻撃を受け、ユーザーが預けていたビットコインほぼすべてがなくなっていることが判明したという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.