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Google、トルコでPublic DNSサービスが遮断されたと発表
TwitterとYouTubeを遮断したトルコ政府が、今度はISPを通じてGoogleの「Public DNS」サービスを遮断したとGoogleが発表した。
米Googleは3月29日(現地時間)、トルコのほとんどのISP(インターネットサービスプロバイダー)がGoogleのDNSサービスを遮断したと発表した。信ぴょう性の高い複数の報告を受け、独自の調査で確認したという。
トルコ政府は20日にまず「人権侵害」を理由にTwitterを遮断し、28日にはGoogle傘下のYouTubeへのアクセスも遮断した。いずれもレジェップ・タイイップ・エルドアン首相周辺の汚職を示唆する情報が投稿されていたためとみられている。
トルコ市民はTwitterとYouTubeへの接続遮断後も、Googleの無料DNSサービス「Public DNS」経由でこれらのサービスに接続できていたが、Googleによると、トルコのISPはGoogleのDNSサービスに成り済ますDNSサーバを設定したという。
一方、米Twitterは29日、トルコ政府を同国の裁判所に提訴した裁判で勝訴したと発表した。これにより、政府当局者による汚職を批判するアカウントの削除を求める裁判所命令が撤回される。
これとは別に、トルコの裁判所は通信当局に対して遮断を解除するよう命じているが、この命令には30日の猶予があり、政府が命令に従うか上訴するかはまだ不明だ。
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トルコでTwitterへのアクセスが遮断された。Twitter上で周辺の汚職情報を流されていたエルドアン首相が「Twitter撲滅」を宣言した直後の措置。
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