IE 11も4月8日にアップデート──企業のレガシーアプリをサポート
Windows 8.1のアップデートに合わせ、Internet Explorer 11も4月8日にアップデートされる。前回と異なり、Windows 7版のアップデートも8.1と同時だ。
米Microsoftは4月2日(現地時間)、開発者向け年次会議「Build 2014」で、Windows 8.1およびWindows 7版の「Internet Explorer(IE)11」をアップデートすると発表した。一般向けのアップデートは4月8日にWindows Update経由で実施される。
このアップデートに合わせ、Windows Phone 8.1版IE 11もリリースする。これは同日発表の「universal Windows apps」のアプリで、PC版と同じユーザー体験を提供するという。米GoogleのChromeブラウザと同様に、PC、タブレット、スマートフォンで同じアカウントでログインしていれば、1つの端末で開いた状態が別の端末でそのまま利用できる。
Windows 8.1版では、インストールしたIEが端末のディスプレイサイズやタッチ対応かどうかを判断し、メニューの表示方法やフォントサイズなどをその端末に最適化した状態で起動する。
企業ユーザーにとっての主要な新機能として、Windows 7版、Windows 8.1版の両方に、IE 8向けに開発したWebアプリを稼働するための「Enterprise Mode」が追加される。これにより、社内などで開発したレガシーなWebアプリのためにIEをアップデートできないでいた企業も最新のIEにアップデートできるとしている。企業は特定のWebサイトだけでEnterprise Modeを使うよう設定できるので、レガシーアプリを使うとき以外は最新の環境を使えるという。社内のWebブラウザをIE 11にアップデートできれば、Office 365やSurface Pro 2なども利用できることになる。
関連記事
- WindowsとWindows Phone向けにアプリを提供できる「universal Windows apps」
Windows 8.1とWindows Phone 8.1のWindows Runtimeの共通化により、開発者はクロスプラットフォームアプリを開発できるようになる。 - Windows 8.1 Update 1、タスクバー強化や右クリックなど非タッチユーザーに配慮
4月8日にWindows 8およびWindows 8.1を対象に実施されるアップデートでは、マウスとキーボードを使うユーザー向けのさまざまなUI改善が実施される。将来的にはスタートボタンもWindows 7に近いものになる見込みだ。 - Microsoft、低価格端末向けWindowsの無料化を発表
ディスプレイサイズが9インチ以下のPC、Windowsタブレット、Windows Phone端末については、OEMメーカーはMicrosoftにライセンス料を支払わずに済むようになる。 - Windows 7向けIE 11の自動アップグレード、1月第2週から
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.