総務省情報通信政策研究所が「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報を発表した。スマートフォンの利用率が初めて過半数を占めた。
スマートフォンの利用率は全体で52.8%と昨年度から20ポイント増加し、過半数を占めた。最も利用が伸びたのは40代で、28.8%から58.8%に上昇している。
利用率の高いソーシャルメディア1位はLINE(44%)で、昨年度から倍増。Google+(27.3%)、Facebook(26.1%)、Twitter(17.5%)、mixi(12.3%)が続いた。
メッセージアプリやSNSの普及を受け、10〜20代の若年層のコミュニケーション手段としてソーシャルメディアが占める割合がメールより高くなった。特に10代はソーシャルメディアが48.1%(昨年度26.9%)、メールが23.8%(同47.9%)と、昨年度から逆転し、2倍以上の差をつけている。
平日の主なメディアの平均利用時間は、テレビが168.3分、ネットが77.9分で、テレビよりネットの方が平均利用時間が長いのは20代のみだった。テレビをリアルタイムに視聴しながら、
PCやスマホ、タブレットを並行利用する「ながら視聴」は全体の20%前後を占める。
ニュースを知る際のメディアの信頼度は、新聞が71.3%で最も高く、テレビが65.7%、インターネットは31.3%となった。若年層ほどネットに対する信頼性が高い――というわけではなく、全年代で25〜40%程度となっている。
調査は、全国の13〜69歳計1500人に昨年11月30日〜12月8日の期間で行った。利用時間を記録する日記式調査とアンケート調査を実施している。
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