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ソニー通期、再度下方修正 1300億円の最終赤字へ
ソニーが通期決算予想を1300億円の最終赤字に下方修正した。同社は2月に1100億円の赤字という見通しを発表しており、さらなる下方修正の要因としてPCの販売不振やディスク製造事業の縮小を挙げている。
ソニーは5月1日、2013年度の連結業績予想を2月に続き再度下方修正し、1300億円の最終赤字となる見通しを発表した。同社は昨年10月時点での300億円の黒字見通しを今年2月に1100億円の赤字予想へと変更しており、今回さらに200億円赤字を積み上げた形だ。
売上高は2月時点比0.9%増の7兆7700億円、営業利益は同67.5%減の260億円に修正した。再度の下方修正の理由としては、(1)PCの販売見込みが想定を下回り、約300億円の追加計上が見込まれること、(2)ディスク製造事業の海外(特に欧州地域)での想定以上の需要縮小により約250億円の減損が見込まれること――を挙げている。
2月に「VAIO」ブランドPC事業の投資ファンドへの売却を決定した後、春モデルの販売不振による補償計上が年度内に発生。14年度はPC販売促進費や前倒しで行った構造改革費が不要になるとして必要費用の縮小を見込み、来期予想には現時点で変更を加えないとしている。
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