帝国データバンクなどによると、民事再生手続き中のインデックスが4月30日、東京地裁から再生手続き廃止決定と保全管理命令を受けた。期限の5月9日までに再生計画案を作成する見込みが立たなかった。今後、破産手続きに移行する予定。
1995年に設立。携帯電話などのコンテンツ企画制作を手がけ、01年3月には店頭市場(現・ジャスダック)に株式を公開。ゲーム会社のアトラスを買収するなど積極的なM&Aで業容を広げ、08年8月期のグループ連結売上高は1235億円を計上していた。
その後、業績が急激に悪化。12年8月期の連結売上高は183億円に落ち込み、13年6月には粉飾決算の疑いがあるとして証券取引等監視委員会による強制調査を受け、信用が収縮。同月に民事再生法の適用を東京地裁に申請し(負債246億円)、上場廃止となった。11月には、「アトラス」ブランドのゲーム事業などをセガサミーホールディングスの子会社・セガドリーム(現インデックス。破産予定のインデックスとは別会社)に譲渡した。
金融商品取引法違反の疑いに対しては自社で調査し、11年8月期から連結ベースで債務超過に陥っていたことが判明したという。
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