ディー・エヌ・エー(DeNA)が5月9日発表した2014年3月期連結決算(IFRS)は、最終利益が30.5%減の316億円にとどまるなど、軒並み約30%の大幅減益となった。ブラウザ向けソーシャルゲームの落ち込みをスマホ向けネイティブアプリゲームが補えなかった。
売上高は10.4%減の1813億1300万円、営業益は30.8%減の531億円。国内スマートフォン契約数が伸びる中、スマホ向けネイティブアプリの新タイトルを積極的にリリースしたが、ブラウザゲームの低迷を補えなかった。
国内「Mobage」のモバコイン消費は15%減の1948億円となり、ソーシャルメディア事業は13.2%減の1558億円、セグメント利益は26.9%減の571億円にとどまった。
今期の業績見通しは「通期・半期の予想数値算出が困難」として四半期ごとに開示。第1四半期(2014年4月〜6月期)は売上高366億円(29.8%減)、営業益65億円(61.7%減)、最終益41億円(57.2%減)と大幅な減収減益を見込む。ソーシャルゲーム事業は引き続き新規タイトルのアプリ投入に取り組み、ブラウザ向けの落ち込みを補っていく考え。欧米向けもタイトルを拡大していく。
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