NEC夏モデルAndroidタブレットは「初心者も迷わず楽しめる」 電子書籍アプリをプリセット
NECのAndroidタブレット「LaVie Tab E」の新製品は初心者がターゲット。電子書籍アプリをプリインストールし、サポートも充実させる。
NECパーソナルコンピュータは5月14日、「LaVie Tab E」シリーズの夏モデル新製品として、Android 4.2搭載タブレット2機種を22日に発売すると発表した。直販価格は8インチワイドモデルが2万800円(税別)、10インチワイドモデルが3万1800円(税別)。機能性と価格を両立し、初心者向けサポートを充実させる。
昨年後半から成長が停滞気味な国内タブレット市場だが、個人普及率は18%と米国(42%)などと比べまだ低い現状。イノベーター、アーリーアダプター層が使うガジェットという時期は終わり、新規購買層の中心がアーリーマジョリティに移っており「改めてユーザーニーズに寄り添った商品を提案する必要がある」と留目真伸取締役は指摘する。
国産ベンダーの安心感とレノボとの協力によるリーズナブルさをアピールし、価格を抑える。8インチワイドモデル「TE508/S1」、10インチワイドモデル「TE510/S1L」ともに視野角の広いIPS液晶を採用。薄さは約8.9ミリ、重さはそれぞれ360グラム、570グラムと家庭用に適した薄型軽量で、CPUはMT8121(1.3GHzクアッドコア)、メモリは1Gバイト、ストレージは16Gバイト。
「何でもできる」ではなく、より具体的に用途を示すことで初めて使うユーザーでも買ってすぐ楽しめるように工夫しているという。取り扱い作品数約21万冊の国内最大級電子書籍ストア「eBookJapan」と連携し、閲覧アプリ「ebiReader」をプリインストール。同ストアで使えるギフト券も同梱し、電子書籍リーダーとしての利用を促進する。
同ストアを運営するイーブックイニシアティブジャパンの小出斉社長は「画面が大きいタブレットは電子書籍との親和性も高く、今後さらに利用が広がっていくのでは。ユーザー数で見るとスマホ経由が多いが、販売額ではタブレット経由の方がすでに大きい。今回の連携で若年層や女性を中心にユーザーの裾野を広げたい」と期待を寄せる。
初めてタブレットを使う購入者が多いことを想定し、初心者向けサポートも充実させる。従来品より大判のセットアップマニュアルや基本的な操作法を解説するチュートリアルビデオを集めた「動画なびポータル」、無料の電話サポートなどを整え、差別化を狙う。
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