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ユニクロのTシャツ作成アプリ「UTme!」規約改正へ 「著作権はユーザーのもの」に
ユーザーからの反発を受け、ユニクロのアプリ「UTme!」の規約を改正へ。「投稿したデザインの著作権はユーザーのもの」という内容に変更するという。
ユニクロは5月20日、19日に公開したオリジナルデザインのTシャツを作成できるアプリ「UTme!」(iOS/Android/PC)の利用規約を改正すると明らかにした。規約では、投稿したデザインの著作権をすべて同社に無償で譲渡し、著作人格権も行使しないとしていたが、ユーザーからの反発を受け、「著作権はユーザーのもの」とする内容に変更するという。
UTme!は、ペイントやテキスト、写真を組み合わせてオリジナルデザインのTシャツをデザインし、1枚1990円(税別、送料別)で注文できるアプリ。
利用規約では「ユーザーは、投稿データについて、その著作物に関する全ての権利(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含みます)を、投稿その他送信時に、当社に対し、無償で譲渡します」「ユーザーは、当社及び当社から権利を承継しまたは許諾された者に対して著作者人格権を行使しないことに同意するものとします」と定められていた。
この規約についてネットユーザーから、「ユーザーが作ったオリジナルのデザインを、ユニクロが無断で量産して販売できてしまう」「自分のデザインをユニクロが勝手に改変して販売することを許す内容になっている」などと批判が起きていた。
ユニクロはユーザーの声を受け、「より多くのお客様に気軽に利用していただけるよう」近く規約を改変。「著作権はユーザーのもの」という内容に変更するという。変更した規約は19日のサービス開始時にさかのぼって適用されるという。
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