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Google傘下のNest、Wi-Fi監視カメラのDropcamを5億5500万ドルで買収
Googleが2月に買収したスマートホーム企業Nest Labsが、モバイルアプリで家庭内の様子を監視できるカメラサービスを提供するDropcamを買収する。
米Google傘下のスマートホーム企業Nest Labsは6月20日(現地時間)、クラウドベースのWi-Fi監視カメラサービスを手掛ける米Dropcamを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は5億5500万ドルで、取引は慣習的な買収条件を満たした後、完了する見込み。
Dropcamは2009年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く新興企業。iOSおよびAndroidアプリで操作できる家庭用監視カメラサービスを提供する。カメラは149ドルの「Dropcam」と、視野角やズーム率が高い199ドルの「Dropcam Pro」の2モデルあり、これらのカメラの映像を専用アプリでリアルタイムで確認できる。別途年額料金を支払えば、クラウド上に録画を保存できる。クラウド録画の料金は、年間168時間の場合99ドル、720時間の場合は299ドル。
Nestは買収完了後、DropcamをNestのサービスに統合する。Nestは「コンシャスホーム(知覚反応のある家)」というビジョンを掲げており、現行製品のサーモスタット(自動温度調節器)と煙検知器に加え、家庭内監視カメラの提供を検討してきたという。
Nestは、Dropcamのユーザー情報はNestのプライバシーポリシーに基いて管理し、データをGoogleにわたすことはないとしている。
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