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米国立公園内でのドローン利用、禁止へ
ドローンの音がうるさいという観光客からの苦情や、ドローンで野生動物を脅かす事例などが増えたことを受け、米国立公園局が公園内でのドローンの利用を禁止する方向に踏み出した。
米連邦政府で国立公園を統括する国立公園局(National Park Service、NPS)は6月20日(現地時間)、同局ディレクターが全米401の国立公園でのドローン(無人飛行機)の利用を禁止する政策メモに署名したと発表した。
米Wall Street Journalによると、この政策メモの下、8月20日までに国立公園でのドローン利用禁止が発効する見込み。
ドローン禁止の目的は、公園内の野生動物の保護と、観光客の安全確保という。既にドローンに関連する問題が複数報告されている。例えば、ザイオン国立公園内ではドローンが野生のオオツノヒツジの群れの上を飛行したせいで子どもが群れからはぐれ、グランドキャニオンでは日没を静かに楽しもうとした観光客がドローンの騒音に邪魔されたという。
NPSによる調査や人命救助を目的とするドローン利用は今後も続ける。
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