MicrosoftのOneDrive、対応ファイルサイズを10Gバイトまでに拡大
MicrosoftはクラウドストレージサービスOneDriveにアップロードできるファイルサイズの上限を、これまでの2Gバイトから10Gバイトに拡大した。
米Microsoftは9月10日(現地時間)、クラウドストレージサービス「OneDrive」の4つの新機能を発表した。向こう数週間中にすべてのユーザーが新機能を使えるようになる見込みだ。
アップロードできるファイルサイズ上限を10Gバイトに
OneDriveにアップロードできるファイルの容量上限が、従来の2Gバイト(モバイル端末からの場合は100Mバイト)から10Gバイトに拡大された。モバイルアプリからのアップロードも10Gバイトまで可能になった。Microsoftによると、容量拡大はユーザーからの最も多いリクエストの1つという。
競合サービスのファイルサイズ上限は、米DropboxのDropboxはアカウントの容量の上限(Webブラウザからの場合は10Gバイト)、米GoogleのGoogle Driveは5Tバイトだ。
同期の高速化(PCおよびMac版のみ)
Windows版およびMac版のデスクトップアプリで、複数ファイルの同期速度を改善した。Microsoftの社内テストでは、速度が3倍になったという。
エクスプローラでの共有リンク生成(Windows 7および8のみ)
Windows 7および8(8.1は非対応)のユーザーは、OneDriveフォルダ内のファイルを右クリックして表示されるメニューの「Share a OneDrive Link」で、そのコンテンツへのリンクを生成できるようになる。生成されたリンクはクリップボードに保存されるので、メールやメッセージにペーストできる。
OneDrive.comでのフォルダアップロード
Webブラウザで開いたOneDrive.comの「アップロード」メニューに新たに「フォルダー」が追加され、ここから端末内のコンテンツをフォルダ単位でアップロードできるようになった。本稿執筆現在、Internet ExplorerとChromeで確認できたが、Firefoxでは表示されなかった。
Microsoftは6月のアップデートでOneDriveの無料容量を15Gバイトに増量している。
変更履歴:「Dropboxが10Gバイト」としておりましたが、それはWebブラウザからのアップロードの場合で、アプリからの場合はアカウントの容量上限までのサイズのファイルをアップロード可能でした。お詫びして訂正します。[2014/9/13 6:05]
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