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カーリルと名古屋大、ビーコンを用いた図書館サービスの実証実験スタート
カーリルと名古屋大附属図書館が、ビーコンデバイスと位置情報、スマホアプリを用いた図書館サービスの実証実験を始める。
カーリルは9月11日、名古屋大学附属図書館でビーコンデバイスと位置情報を用いた情報提供サービスの実証実験を10月初旬に始めると発表した。図書館サービスへの本格的な活用は全国で初めてという。
スマホアプリ「カーリル図書館マップ」をインストールすると、館内に設置された計160台のビーコンデバイスと通信する。(1)館内図上に現在地と検索した本のある位置をマッピング/ナビゲーション、(2)入退館時に最新のお知らせや返却予定日などをプッシュ通知、(3)館内スポットの関連情報を表示――の3つの機能を利用できる。アプリは現在iOS版のみ、Android版は10月下旬以降リリース予定だ。
全国9割以上の公共図書館に対応した蔵書検索サイト「カーリル」は、アクセスの約6割がスマホ/タブレットからを占めている。図書館内からの利用も多いが、検索結果を手に入れても「どこにあるかが分かりにくい」という声が多く届いていたという。
実験でビーコンデバイスと位置情報を用いた図書館サービスの可能性を検証するとともに、大学と相互協力してユーザーの検索利便性を向上する技術開発を行っていきたいとしている。
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