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プラズマテレビが姿を消す? Samsungに続きLGも年内に生産終了か
Samsungに続きLGもPDP生産から年内に撤退する可能性があり、既に国内勢は撤退しているプラズマテレビが市場から姿を消すかもしれない。
最後の大手PDP(プラズマディスプレイパネル)メーカーになっていた韓国LG Electronicsが年内にPDPの生産を終了するという。英Time傘下の製品情報サイトTrusted Reviewsが同社グループ幹部の話として伝えた。PDPは国内ではパナソニックが撤退しており、韓国Samsung SDIも年内の生産終了を決断。事実上最後のメーカーとなったLGの去就が注目されていた。
Trusted Reviewsによると、幹部は「PDP事業撤退の具体的なタイミングは決めていないが、今年はPDPを生産する最後の年になるだろう」というコメントを寄せた。別の幹部は11月に終了するとの見通しを示しているという。
PDPは液晶ディスプレイに押され、日本メーカーではパイオニア、日立製作所に続きパナソニックが2013年に撤退し、国内大手によるPDP生産は事実上終了。残る韓国勢はSamsung SDIが年内に生産終了することを明らかにしている。
米調査会社のDisplay Searchによると、40インチ以上の大型ではプラズマテレビのほうが安価になっており、ラテンアメリカなど新興国で需要があるものの、2014年の520万台から15年には50万台に落ち込むだろうと予測している。
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