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「ビットコイン考案者」と報道されたナカモト氏、Newsweekを提訴へ 訴訟資金をネットで公募
仮想通貨・ビットコインを考案したと米誌Newsweekに名指しで報じられたドリアン・サトシ・ナカモト氏が、誤報の責任を問う訴訟を起こすべく、ユーザーから訴訟資金を募っている。
仮想通貨・ビットコインを考案したと米誌Newsweekに名指しで報じられた日系米国人ドリアン・サトシ・ナカモト氏が、同誌に誤報の責任を問う訴訟を起こす方針を示した。「Newsweek Lied.」(Newsweekは嘘をついた)とするタイトルのWebサイトを立ち上げ、ユーザーから訴訟資金を募っている。
ナカモト氏は米カリフォルニア州に住む日系米国人。Newsweekは3月、同氏がビットコイン考案者だとするスクープ記事を掲載したが、同氏はその後、「私はビットコインとは何の関係もない」などと繰り返し否定していた。
NewsweekはWeb版の記事の最後に、報道を否定する同氏のコメントを添付したが、記事の取り下げや謝罪、同氏への補償などは行わなかったという。
ナカモト氏はNewsweekの報道の責任を問う訴訟費用の支援金を一般ユーザーから募集。「民間人が無謀なニュースの犠牲になる可能性がある。Newsweekやプレスコミュニティに、一般市民に対する法的・倫理的な責任を意識させるために支援してほしい」としている。
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