「白血病の野球部女子マネ」架空の人物だった “ヒマワリで球児応援”報じた茨城新聞と野球クラブが謝罪
白血病で闘病生活を送る野球部女子マネージャーの高校生が高校球児を応援しようとヒマワリを植える活動を行っている──だが女子マネは架空の人物だったことが分かり、記事を掲載した茨城新聞と野球クラブ運営元が謝罪した。
白血病と闘う野球部マネージャーの女子高校生が高校球児を応援しようとヒマワリを植える活動を行っている──こう報じた記事について、茨城新聞は10月24日、女性は架空の人物だったとして記事を訂正し謝罪した。実際には中部地方の20代の女性が偽って活動を主導していたという。“マネージャー”が所属していた社会人野球クラブ「鹿島ドリームス」を運営する「日本野球指導者協会」(JBCA)が謝罪した。
この“野球部女子マネージャー”は、高校2年時に白血病を発症して野球部のマネージャーをやめたが、鹿島ドリームスにメッセージを送ったことで同クラブがマネージャーとして受け入れ、ヒマワリを植えて高校球児を支援する「夢咲く花プロジェクト」を開始。クラブも協力し、同クラブを運営するJBCAがFacebookで紹介するなどしてネットでも知られていた。
茨城新聞は7月に報道した際、当人との直接取材を申し込んだものの、病状が悪化したので会えないとされ、SNSを通じて取材して報道したという。その後マネージャーが死去したとの情報があったため取材したところ。架空の人物だったことが分かったという。女性は「誰かに認めてもらったり、心配してもらいたくて軽い気持ちで始めてしまった」などと説明しているという。
茨城新聞は「当人への裏付け確認が十分だったとは言えない」として謝罪した。JBCAは「彼女の病気を応援するためにマネージャーとして受け入れたが、このような結果となってしまいご協力いただいた方々にはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません」と謝罪。「事実確認を行えないままプロジェクトを進めてしまったこと、深く反省いたしております」としている。
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