HTML5がW3Cの勧告に──作業部会立ち上げから8年で
W3CがHTML標準規格「HTML5」を勧告として公開した。2007年の作業部会立ち上げから約8年、仕様策定から約22カ月での達成となった。
World Wide Web Consortium(W3C)は10月28日(現地時間)、WebページやWebアプリの構築フォーマットHTMLの第5版である「HTML5」を勧告として公開したと発表した。
第4版(HTML4)の勧告から18年になる。W3Cが2007年に設置したHTML作業部会では米Google、米Apple、米Microsoftなどが協力し、2008年にHTML5のドラフトを公開した。2012年12月に仕様策定が完了した。W3Cはそれから約22カ月間、「一度書けばどこでも展開可能」の実現を目指してきたという。
W3Cディレクターを務めるティム・バーナーズ=リー氏は、「ビデオやオーディオをブラウザ上で見たり、ブラウザ上で通話をすることは、今や当然の事として受け止められている。(中略)HTML5とオープンWebプラットフォームは、ユーザーの更なる期待に応えていく」と語った。
W3CのHTML Working Groupで共同議長を務める米Microsoftのポール・コットン氏は公式ブログで、「これはW3Cに貢献してきたわれわれにとってすばらしい達成だ。われわれはHTML 5.0が将来にわたってポジティブな影響を与えられるよう今後もこの重要な取り組みをサポートしていく」と語った。
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変更履歴:タイトルの表記が「HTLM5」になっておりました。お詫びして訂正いたします。[2014/10/29 11:00]
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