Googleカレンダーアプリ、Gmail連係などの大刷新 iPhone版も準備中
Android版Googleカレンダーのデザインが「マテリアルデザイン」的になり、Gmailで受信した確認メールの情報が自動的に表示されるなどの新機能が加わる。また、iPhone版も近くリリースするという。
米Googleは11月3日(現地時間)、Android版Googleカレンダーアプリのアップデートを発表した。Android 5.0 Lollipop搭載端末では同日から利用でき、Android 4.1以降搭載端末では向こう数週間かけて「ローリングアウト」する予定。
また、リリース時期は明示していないが、iPhone版も準備中という。これまでもiPhoneでGoogleカレンダーの情報を表示する方法はあったが、GoogleカレンダーアプリのiPhone版が出るのは初めてだ。
このアップデートでデザインとユーザーインタフェース(UI)は「マテリアルデザイン」を取り入れたものになる。
主な新機能は3つ。まず、Gmailで受信するオンラインでの航空券購入やレストラン予約などの確認メールの情報が、カレンダーにも自動的に表示される。これまでGoogle Nowには表示されていたが、これがカレンダーにも追加される。フライト時間の遅れなどのメールが来れば、それに基いてカレンダーも更新される。
こうしたサービスをまたがった情報利用は、Googleが2012年に1つのアカウントで利用する各種サービスの個人情報をサービス全体でまとめるようプライバシーポリシーを改定したことにより実現可能になった。
2つ目は、ユーザーデータや位置情報に基づくサジェスト機能の強化だ。例えば「サラの誕生日ディナーをカフェセレクトで」と入力しようとすると、「誕生日」と入力した時点で「誕生日パーティー」「誕生日ディナー」などの候補が表示され、「誰と(with)」の入力で誕生日が近い連絡先(誕生日を入力してある場合)が全員表示され、「どこで(at)」の入力でレストランなどがリストアップされるという具合だ(レストランはGoogleが「関連性が高い」と判断したものが表示される)。
予定履歴も参照し、例えば過去に「ピーターとセントラルパークでランニング(running with Peter in Central Park)」と入力したことがあると、「run」まで入力した時点で残りがサジェストされる。
3つ目は予定一覧(Schedule View)の各項目に関連する画像が自動的に表示されるようになる。例えば航空券購入から自動表示されるフライト予定であれば目的地の風景画像が、誰かとのアポイントであれば相手のプロフィール写真が、レストラン予約の場合は店の画像あるいは地図などが表示される。文字だけで表示されるよりも予定の内容が一目で分かりそうだ。
Googleは同日、Android版Gmailのアップデートについても発表した(別記事を参照のこと)。
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