アイデアの源泉は言葉や物――色鮮やかに暖かく iroricoさん:教えて! 絵師さん
色鮮やかでどこかファンタジックな世界を描くiroricoさん。イラストだけでなく雑貨制作も手がけています。
作品として描き始めたのは2011年の秋です。大学の学園祭の展示のために描いたことがきっかけでした。12年からお仕事を募集し始め、現在は学生をしつつ、絵本の挿絵やグッズ展開に参加させていただいております。
当初は毎日、空いている時間はひたすら描いていました。今は雑貨制作と並行しているので、時期によってまちまちです。平均して大体週に3〜4日ほどでしょうか。制作には「Intuos3」のA6サイズと、昨年コンテストで賞をとった時にいただいた「Cintiq 22HD」を使用しています。ソフトは「Photoshop CS5」です。
こだわりは……配色でしょうか。暖かみのある作品づくりを心がけているのと、同じような色合いの絵にならないように頭をひねっています。やってみたい配色パターンがたくさんあるので、どんな色で描こうかを考えている時間がとても好きです。
アイデアの元は言葉や物などいろいろですが、発想の楽しさをどれだけ絵にできるかというのを常に思って描いています。完成した時の喜びはもちろんですが、構想を練っている時、よいアイデアが思い浮かんだ瞬間の嬉しさも、絵を描く上で大事にしたいです。
作風に影響を受けた方は、改めて考えるとあまり思い当たらないですね。小さな頃からかわいいもの、きれいなものに目がなく、シールやぬいぐるみなどを集めたり、手芸店に並んでいるレースやビーズを眺めたりがとても好きです。そういう好みが絵の雰囲気に反映されている気がします。
教えて! 自慢の1枚
geareen
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
「第7回 ペンタブレットdeアート投稿コンテスト」で賞をいただいた作品です。植物や歯車など、好きなものを詰めこみました。男の子の表情も納得のいくものが描けて、とても気に入っています。タイトルはgear(歯車)とgreen(緑)を組み合わせた造語です。私はタイトルは最後につけるのですが、最近は言葉遊びをするのが好きで、楽しんで考えています。
bird house
ファンタジーな世界観と、私が制作で心がけている「暖かさ」が出せた一枚かな、と思います。よく動物と人物が中心にいるような構図を描くのですが、その中でも特に気に入っています。
rexixer
こんな場所があったらな、行ってみたいな、と思いながら描きました。植物を見ると、すごく癒されてふんわりとした気持ちになるのですが、それはイラストでも同じで、ご覧いただいた方にもそのことが伝わればいいなあ、と思います。
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