ニュース
「VOCALOID4」が得た表現力、使いやすさとは──発表会を振り返る(5/5 ページ)
3年ぶりの新バージョン「VOCALOID4」はその表現力の豊かさと、ボカロPが使った場合の操作性が大きく変化。各社のデータベースのVOCALOID4も進みそうだ。発表会を振り返りながら詳しく見ていこう。
現在明らかにされているVOCALOID4製品で、ある程度のリリース日程が決まっているものは、12月下旬(クリスマス前)の「VY1V4」、2015年2月下旬の「巡音ルカV4X」、「結月ゆかり 穏」の2015年第1四半期となっている。
ヤマハの剣持さんは「新たな区切りとしてVOCALOID4を発表することができました。これからもぜひVOCALOIDを聴いたり、自分で曲を作ったり、新しい音楽シーンをみなさんで作っていただければ」と結んだ。早い人は年内に、さらに人間に近づいた表現力でボカロ曲を作り始めることができる。
なお、自動作曲サービスであるボカロネットではVOCALOID4発表記念楽曲コンテストを開始。11月21〜23日に開かれる「2014楽器フェア」(東京ビッグサイト)ではボカロPらによるVOCALOID4の説明やセミナーなども開催される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ヤマハ、「VOCALOID4」発表 グロウルや2つの音声ライブラリ合成など新機能
3年ぶりの新バージョン「VOCALOID4」をヤマハが発表。のどをふるわせる「グロウル」や、2つのライブラリを合成できる「クロスシンセシス」など新機能が登場した。
幼稚園児も“ボカロP”に? 聴き手を作り手に育てるために――専門知識ゼロで作曲できる「ボカロネット」の狙い
専門知識ゼロでも“作曲家”に――ヤマハが公開した「ボカロネット」はそんな夢を実現するサービスだ。VOCALOIDシーンを盛り上げていくため「もっと多くの人に作る楽しさを」とコンセプトを掲げる。
新しいVOCALOID「巡音ルカ V3(仮)」は声色を簡単に変えられる独自機能搭載
VOCALOID「巡音ルカ」新バージョンの情報が公開された。1音符ごとに異なる声色を設定できる新機能が加わり、表現力がパワーアップ。
日本のVOCALOID発売から10年、中の人たちの思いは? 「MEIKO」生誕10周年イベントに行ってきた
日本初のVOCALOID音源「MEIKO」誕生から10年を迎えた。10周年生誕祭では、ボーカロイドの父・剣持さんとクリプトンの伊藤社長が当時を振り返ったほか、MEIKOの中の人こと拝郷メイコさんらが“VOCALOIDと中の人とのギャップ問題”を語った。
女声VOCALOID「MEIKO」も「V3」登場
MEIKO姉さんもV3に。クリプトンが女声VOCALOID「MEIKO V3」の予約受け付けを始めた。
V3になったKAITO兄さん その新しいイメージと声について聞いてきた
「カイト兄さん」と女子にも人気のボーカロイド「KAITO」が最新のVOCALOID3に対応した「KAITO V3」が登場。KAITO V3が目指した新しいイメージと新しくなった「声」について、クリプトンの佐々木さんに教えてもらった。
「誰もを音楽クリエイターに」――Mac対応「初音ミクV3」はオールインワン 英語版も「ついに完成」
「誰もを音楽クリエイターに」――「初音ミクV3」にはそんな思いを込め、音楽制作に必要なソフトをワンパッケージで提供する。英語版もついに完成した。
ヤマハ、よりリアルになった「VOCALOID3」発表 制作ソフト一新、API公開も
ヤマハが歌声合成ソフトの新バージョン「VOCALOID3」を発表。歌声はさらにリアルになったほか、制作ソフトの一新、APIの公開なども。ヤマハはボカロ文化の支援も積極的に進めていく。